出会い系サイトをやり始めたキッカケ

それはまだ私が若く、寝ずに遊びまくっていた懐かしい記憶の一片です。

 

携帯電話といえば、当時はまだ通話だけしか出来ず、基本料金、通話料金共に高かったのを覚えています。

 

そんな中、携帯各社の企業努力でメール、ウェブという、これまでにない画期的なサービスが加わり、出先でも手軽にメールのやり取りや、インターネットの利用が可能になった。

 

手紙のやり取りをする事も稀になり、webサイトの利用が頻繁となった。

 

ある日知人に促されるまま、とある出会い系サイトに出会った。

 

『完全無料』

 

そんな巧い話あるわけないやん!そんな疑念に満ちた思いを持ちながら、画面の進行に従って登録を済ませ、プロフィール作成した。

 

メインメニューには…
≪友達募集≫
≪恋人募集≫
≪メールボックス≫
とある。

 

ここは流石に若い、疑念を持ちつつも、しっかりと「恋人募集」を選択。

 

進んだ先は「地域設定」!地域設定をした後、女の子の名前がズラリと並ぶページへと移り、何気なしに歳の近い娘にメッセージを送ってみた。

 

そのまま知人とカラオケに行ったりして、貴重な1日を過ごし、気がつけばすっかり夜になっていた。家に着き、シャワーを浴びててふと思い出す。

 

あのサイト返事なんか来る訳がないと知人に笑ってたけど気になる…携帯を手にあのサイトに接続した。

 

「メールボックス」12件

 

…え!?
1通のメッセージに対して12件て…。

 

よく見てみると、メッセージを送った娘だけでなく、見知らぬ名前の娘からのメッセージだった。メッセージを送った娘にお礼のメッセージを送り、それ以外の娘にもメッセージを送った。

 

メッセージをくれた娘の好意が嬉しくて、ほぼ全員とメッセージのやり取りを始めた。

 

お目当ての彼女もその中の1人。私は仕事の休憩中や通勤途中も、そのサイトに訪れてメールボックスを気にするまでになっていた。

 

普通の事なのかもしれないけど、12人居た女の子も、1人、また1人と減って行き、残ったのは僅か3人。私がメールに慣れてなくて、返事を返すのが遅かったからだと自分に言いきかせて、気にしないようにした。

 

残った3人の内、2人からは恋愛の相談を持ちかけられて、ずっとそれに応え続けていた。彼女とは、普通に他愛のない話や、お互いの身の回りで起こった出来事を絶え間なくやり取りした。

 

恋愛経験が豊富なわけでもないのに相談に乗ったり、他愛のない話をしたりする事が楽しくて、メッセージが来なかったら、『風邪でも引いて寝込んでるんちゃうやろか』とかって勝手に心配してたりした。

 

彼女も例外じゃなく、メッセージが途絶えたら心配になって、何度もメッセージを送ったっけ。今思えば、付き合ってるわけでもないのに面白いくらいに、気にかけてたと思う。

 

…恋愛相談に乗っていた娘の内の1人からのメッセージ。

 

「ついに彼と付き合う事になりました。マイナス思考の私を叱ってくれて、前向きにしてくれたあなたが居てくれたからです。」
「今までほんまにありがとう♪アナタも好い人を見つけて幸せになって下さい」

 

そんなメッセージを読みながら嬉しくて泣いていた。

 

『幸せになって欲しい』

 

確かに心から思った。

 

女子3人とのメッセージのやり取り

今でも、少しでも縁のある人の吉報を聞くと、無性に嬉しくなり、かなりハイテンションになってしまくのは私だけなのかな?

 

残ったのは、ついに2人かぁ。いつもの様にメッセージのキャッチボールを楽しんでいると、「プロフィール見て気になったのでメールしました」と、年下の女の子からのメッセージが来た。

 

メッセージのキャッチボールに嵌まってしまってた私は、『仲間が増えた』事が嬉しくてすぐさまメッセージを返信した。

 

「これからよろしくね!」と送信。

 

また女子3人とのメッセージのやり取りが始まった。

 

『どんな仕事してんの!?』
『趣味は何!?』
『好きなタイプは!?』

 

何かと質問攻めの年下の彼女。また、それに素直に応える私も私。

 

『大事な事をちゃんと話さないといけないと思ったのでメッセージ送るね』

 

意味深なメッセージをくれたのはお目当ての彼女。
何!?何!?何かイヤな予感がする…

 

『実は私彼氏が居て、結婚の予定があるんやけど、彼とケンカしてて距離置いててんな。…で、何か寂しくてこのサイトに登録してん。』

 

な、何やとぉ~。

 

『でな、彼と別れようかなて思っててんけど、メッセージのやり取りしてて、もう一回頑張ってみよっかなって思える様になってん♪』
『で、彼に電話して私から「ごめんね」ってゆったら、彼も謝ってくれてさ♪』
『もう一回1から頑張って行こうって事になってん』

 

こんなかなりの長文で、彼女は正直に真実を伝えてくれた。

 

正直、最初はショックだったが壊れそうな2人の関係が修復された事が嬉しくて、「おめでとう! 色んな事あると思うけど、頑張って幸せになってな」

 

そうメッセージを送った。

 

Aとのメールアドレス交換

気になる彼女はサイト上から消え、残った2人と毎日メッセージのやり取りをしていた。

 

「好きな人は居てないの!?」

 

年下の彼女からのメッセージ。

 

『居てたらメッセージのやり取りしてないよ』

 

そう応えながら、『彼女かぁ』と思いにふける。すると、驚くべき内容のメッセージが来た。

 

「メールアドレスの交換しよ♪」

 

な、な、何ぃ~!?

 

嬉しさ以上に驚きでいっぱい。サイト通すよりメールのがいっか♪メールアドレスを彼女に送った。

 

すると、「アドレスありがとう。私の名前はAです。これからもよろしく」

 

年下の彼女の行動力には驚く事ばっかりだ。

 

『こっちこそありがとうな。俺の名前はKです。よろしくね』

 

これを機会にAとのメールのやり取りが始まった。住んでる場所や好きな事、お互いの自己紹介などを教えあった。それからは、Aとのメールに没頭した。

 

「今、バイト終わって帰るとこやけど何してる!?」

 

女の子からのメールはやっぱり嬉しい。

 

『今、シャワー浴びて上がったとこ』

 

「そっか。じゃあ、家に帰ったらまたメールするね』

 

『了解。気を付けて帰ってな』

 

そんな返事のメールを送りながら髪を乾かした。Aとのメールは楽しい。部屋に着信音が響きわたる。

 

「ただいま今帰って来たよぉ」

 

Aは無事に帰宅したようだ。

 

ドキドキの写メ交換

『お帰り』

 

何か、付き合ってる恋人のメールのやり取りみたい。

 

「1つお願いがあるんやけどいいかなぁ」

 

一体何なんやろか…

 

『うん、えぇよ』

 

「自信ないんやけど、写メ交換したいなぁとか思ってさ、Kがどんな人か見てみたいねん」

 

ふむ… 自信ないのは1人やないよ。

 

『うん、分かった』「じゃあ、このメール見たら写メ送って♪私も今から送るから」
『了解。これが俺!よろしく』と本文を入力し、写真を添付してAに送った。

 

直ぐにAからの添付メールが届いた。

 

な、なんじゃこりゃあ!?添付写真を見てびっくらこいた。何とも可愛い女の子が写ってるやおまへんか。私は、一撃必殺カウンターをくらった。

 

『めっちゃ可愛いやん!写真ありがとう』

 

思わずそんなメールを送っていた。

 

「Kカッコイイしめっちゃ優しそぉ」
Aからもメールが返ってきた。

 

こっちは本心でも、相手の本心など分かる訳がない。

 

…当たり前やろ。

 

「大事にするからね」

 

な、何ていい娘やねん。

 

『俺も大事にするわなぁ』

 

明るくて性格もいいし、その上この可愛いさ。めちゃモテるやろなぁ…「Kモテそうやのに、ほんまに彼女とか居てないん!?」

 

テ、テレパシーか。

 

何気に同じ事を聞こうとして我慢したのに。

 

『うん… 彼女は欲しいけど、Aがゆってたみたいに、彼女居てそうとかモテそうって思われて相手されへんねん』

 

出会い系サイトの退会

よくよく考えたら何て高飛車な発言。事実、身の回りに女っ気と言えば、職場の同僚くらい。しかも皆さん人妻。

 

「もっと仲良くなって付き合えたらえぇなぁ」

 

それが現実になったらかなり嬉しい。

 

『俺も同じ事考えててん。今日も冷えてるし、風邪引かん様に暖かくしてなぁ』

 

何だか、恋人にメールを送ってる様な温かい気持ち。そんな、付き合ってる2人の様な内容のやり取りに夢中になりすぎて時間が経つのを忘れていた。

 

ふと、恋愛の相談に乗ってたサイトの女の子の事を思い出した。…どうしてるんかな…ちょぴり気になって久々にサイトに訪れてみた。

 

メッセージボックスには37件ものメッセージが寄せられていた。

 

「彼氏出来たので退会します。今までありがとう。」
「男性とどう接したら良いか分からない」

 

なぁ~んて事をゆってた娘に彼氏が出来た。

 

奇跡なんてゆったら失礼だけど、悩みを聞いてた私からすればそれに近い出来事だった。新たなスタートを切った彼女に『おめでとう。楽しい思い出いっぱい作りつつ幸せになってな!』

 

そう最後のメッセージを送信した。俺もAが居てるから退会しよ。メッセージをくれた他の娘には申し訳ないが退会した。

 

明日も仕事やしシャワー浴びて来るか。

 

シャワーを浴びて上がってくると、「寂しいよぉ。今何してんの!?」

 

Aからのメールに

 

『寂しい思いさせてごめんな。シャワー浴びてて、今上がって来たとこやねん。』

 

ほんまに可愛い。

 

「会いたいよぉ」

 

え!?え!?見間違いやないよなぁ。

 

Aとのデートそして告白

狐に摘ままれた様な感じのまま、『寂しい思いさせてしまったんは悪かったけど、会いたいって思ったんは寂しい思いがデカかったからちゃうかぁ!?』

 

なぁ~んて葉っぱかけてみた。

 

「確かに寂しかったのはうそやないし、Kに会いたいって思ったんもほんまやもん。それに声も聞きたいしさ」

 

惚れてまうやないかぁ…。

 

『分かったよ。ありがとう。そしたら、電話で話そ』
「うん、分かった。私の番号は…やから」

 

直ぐに電話をかけた。

 

「もしもし」

 

か、可愛らしい声…

 

『あっ、もしもしKやでぇ』

 

ここからAと電話とメールのやり取りが始まった。仕事の合間にはメール。それ以外の時は電話で話をする様になった。

 

仕事の事や家庭の事、身の回りで起こった事とかを、Aは何でも話してくれた。お互いにやり取りを重ねて行くうちに会いたい気持ちが強くなってデートの約束をする。

 

『どこ行きたい!?』
「Kと一緒やったらどこでもいい」

 

『じゃあ、水族館行こ』
「うん」

 

デートの日取りが決まった。

 

…当日、待ち合わせ場所で待ってると、Aがやって来た。

 

写真より可愛い。俺好みのロングヘアーやないかぁ~い。しかも細っ!!

 

Aを車に乗せ、水族館へと向かった。到着し、Aと手を繋いで入場した。館内では2人寄り添い、Aの細くて折れてしまいそうな腰に手をまわしたり、腕を組まれたりして館内を観て廻った。

 

魚たちを観賞してる間、コバンザメしたりされたり。

 

そんなこんなを繰り返しながら館内を回り、散々楽しんで水族館を後にした。

 

『腹減ったなぁ』
「うん、減ったぁ」

 

水族館の敷地内にあった、洒落たレストランに入った。

 

「楽しかったね。ありがとう。」

 

笑顔で話すA。

 

『うん、こっちこそありがとう。Aに会えてほんまに良かった』

 

そんな会話を交わしつつ、食事を楽しんでレストランを後にした。手を繋ぎながら歩いて車へと足を運ぶ。

 

『◯◯ガーデン行こかぁ』

 

走り出した車の中、「もっと一緒に居たい」そんな想いで伝えた。

 

「うん、連れてって」

 

その言葉で◯◯ガーデンへと車を走らせる。関西有数のデートスポット。ここは今でも好きな場所の1つ。到着して、敷地内へと手を繋いで2人肩を並べて歩く。

 

ゲームセンターでプリクラを撮影したり、UFOキャッチャーでぬいぐるみをGETしたり。2人きりの時間をかみしめながら楽しんだ。

 

19:23…

 

『何か食べよっか』
「うん。」

 

レストランに入り注文を済ませる。

 

「キレイなとこやね。連れてきてくれてありがとう」

 

初めてやったんかぁ。来て良かった。食事をしながら決意した。

 

「告白しよう」

 

メールや電話だけの関係で2ヶ月。初めて会った相手とは思えないくらい居心地がいい。食事を終えた2人、気が付けば波止場へ向かっていた。

 

『あの観覧車乗ろ』
「うん」

 

観覧車の中…キレイな夜景が見渡せる頂上付近に来たあたり。はしゃぎあってた2人キスをした。

 

ドキドキがおさまらない。地上へと戻り、再び手を繋いで波止場を歩いていた。

 

「寒くなってきたね」
『暖めたるわ』

 

意を決して伝える。

 

『俺と付き合って欲しい。』

 

さっきのドキドキ上乗せ状態。

 

「その言葉を待っててん。ありがとう。好きやで」

 

な、何とOKしてくれたぁ!!

 

『俺も大好きやで』

 

周りの目を気にする事なく2人は抱き合った。

あとがき

詐欺サイトって言われるサイトの他、色んな出会い系サイトがあるけど、利用者が気を付けてさえいれば大丈夫かと思います。

 

アドバイスと言ったら語弊がありますが、私は、女性は繊細な存在と捉えて接する様にしています。

 

相手の話に耳を傾け、それにしっかり応える事で相手の心を開く事で、互いの距離は近くなると私は信じています。

 

それが、例えメールの様な文字の羅列であっても、相手の立場に立つ事で、何らかの進展を獲られると思います。

 

長文になりましたが、皆様が良い出会いに巡り会える事を願っています。

 

 

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